Q.27 孫ができて“おじいちゃん”になった感想は?
妻を好きになったことがここに繋がったんだ…
——普通の子だと、ある程度育つと、「お父さん嫌い!」とか、「お父さん臭い」とかって言いますよね。
麻里はそういうのはなかったですね。高校に入ってからは、学校行くのが嫌だなくらいですね。いきなり、高校からは女子だけになったので。最初だけそうなりましたけど、ボクに対しての反抗っていうのはなかったなあ……。
それだけかわいがって、大切に育ててきてると、お嫁にいく時とかってすごく嫌じゃなかったですか?
全くそれはなかった。むしろうれしい。やっと結婚してくれたって感じ。安堵感がありましたよ。やっぱり、ボクは俯瞰で見てるんですよ。だって、ボクと妻は先に死ぬんですよ。それを思ったら、結婚して、子どもつくって、子どもと面白いことやって欲しいですよ。楽しく過ごして欲しいですよね。
じゃあ、留学に行かれる時の方が寂しさはあった感じですか?
そうですね。でも、その時もタイミングが良くて、携帯電話が出て来たお陰で時間の差がないようにしゃべれるんですね。しょっちゅう電話かかってきたから、静岡県あたりに行ってる感覚。夏休みと冬休みにも帰ってくるんですよ。年に2回帰ってくるから、そんな寂しいっていうのはなかったです。麻里は「今、ニューヨークに来て、ミュージカルのチケット買うのに並んでて、ちょっと暇だから話そう」とか言って電話を掛けてきたりしてましたからね。
愛されてるお父さんなんですね。
もう充分、愛情を注ぎましたね。ボクがどうして麻里を旦那さんに送れるかっていうと、十二分に育てたっていう充実感とか満足感があるからなんですよ。とにかく一緒にいて、ふざけて、笑わせて……。十二分に子育てした。世の中のお父さんはね、一番忙しい時が子供の一番かわいい時なんですよ。それで、(子供が)20歳くらいになって、お父さんが50歳くらいになった時に、ちょっと暇になってくる。そろそろ娘と映画行ったり、お酒飲みたいなって思う時に、「実はお父さん、私お嫁にいきたいんだけど」と。そりゃあ「ちょっと待ってくれ」ってなりますよね。「お前との思い出がないよ」となっちゃうワケですよ。その点、ボクはもうたっぷりあるから。
子育てに関しては、達成感があると?
あります。充分やりきりましたね!! だから、こんどは孫の成長を見守りたいなと思います!
明日は「Q.28 テレビに出る際に、最も気をつけていることは何ですか?」です。
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